【サイコパス2(PSYCHO-PASS2)】4話感想 [感想]
【サイコパス2(PSYCHO-PASS2)】4話感想
第4話 「ヨブの救済」
旧約聖書に収められている書物で、ユダヤ教では「諸書」の範疇の三番目に数えられている
のに『ヨブ記』がある。
この『ヨブ記』では古より人間社会の中に存在していた神の裁きと苦難に関する問題に
焦点が当てられている。
正しい人に悪い事が起きる、すなわち何も悪い事をしていないのに苦しまねばならない、
という『義人の苦難』というテーマを扱った文献として知られている。
内容を要約すれば、多くの財産と幸せな家族に恵まれて、人間的にも高潔であった
”ヨブ”を主が神と神の使いの一人であるサタンに、ヨブの信仰心が本当であるかどうかを
また、ヨブの無償の信仰及び無償の愛が本当であるかどうかを、ヨブに数々の苦難を
与えて試したというものである。
さて、この『ヨブ記』と今回のサイコパス2期第4話「ヨブの救済」を
重ね合わせてくれば、何か見えてくるだろうか・・・
メンタルケア施設拘束された、罪も無い人々、
その中に、カムイに救われたという元『ユーストレス欠乏症』患者で
生きる望みを失い自ら命を絶とうとした初老の男。
その初老の男が「私が、偽りの癒しから君たちを解放する」と、
下着姿にさせた施設患者に暴力を働いていく・・・
謂れの無い、罪も無い人々に暴力と死の恐怖を淡々と与えていく。
この物語社会の”神”である『シビュラ』は、サタンから苦難を受けた
人々”ヨブ”をどのように、さばくのであろうか?
いや、もしかすれば、凶行に及んだ男自身も、シビュラから試練を与えられた
”ヨブ”であったのだろうか?
それらを救済できるのは、果たして、、、
常守なのか、カムイなのか・・・
2014-11-22 07:01
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0